【本】小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円
Amazonはじめ、ネットの本屋だとなかなか手に入らない状況のこの本。
地元の図書館で、予約してやっと手元に届いたので読んでみた。
いろいろ農業経営の本読んできてるけど、この方のような小規模で直販するモデルの農業というのが、一番楽しそうに、最近思う。
本のタイトルにもあるように、3反の土地にハウス4棟と露地栽培と加工品で、売上1200万とのこと。一般的な農業経営で、考えたら、3反ではなかなか採算が合わないところだろう。私の住む栃木県の特産品のいちごで考えても、もう少し面積がないと厳しいのではと思う。
昨今のこれからの農業は大規模化してというのは、多くの農家にとって、メリットがないように感じる。大規模化するということは、ある一定の規模になったら、新たに農業機器を導入して、結果的に減価償却ばかり増え、なかなか手元に残るお金が増えない。
著者の西田さんが所有している農業機械は、手押しの耕うん機(中古)のみ。その他に冷蔵設備などで合計140万くらいは初期投資しているとのことだが、土地利用型農業で機械を導入すると一気に数百万から一千万くらいはいってしまうのに比べると、ほとんどただと言ってもいいような額だ。
現在農業やってる方は、一度、頭の中のキャンバスを白紙にしてこの本読んでみると参考にできる点が盛り沢山だと思う。
新規で農業を始めたい人は、著者の西田さんのように、小規模(初期投資少なめ)でできる方法をまず、検討するのがよいだろう。
あまり振興事務所の人や農業関係者の意見を聞きすぎる必要はないと思う。
自分の頭で、一から考えて採算が合う経営方法を組み立てていくのがベストだし、それが農業経営の楽しさの一つだと思う。
売上がいくら大きくても、手元に残る額が少ないのでは、不本意だろう。
農業経験少なめの自分にとっては、めちゃくちゃ参考になるし勇気のもらえる
一冊だった。随時増刷しているようなので、Amazonで注文を入れておけば、
時期に届くのではないかな。
反収で、一番高いのは育苗した苗の販売とあり、広い視点で農業経営考えてないと気づかないそういうところに気づきにくいよなと感じる。
とても経営の本としても、とてもおすすめだと思う。
小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円
- 作者: 西田栄喜
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2016/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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