【本】幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
ベストセラー『嫌われる勇気』の続編。
前作も、毒のある本だったが、今回もまた、期待を裏切らず毒のある本だった。
Amazonのレビューにもあるが、青年のキャラが嫌というのがあったが、
時折、哲人に対しヒステリックな反応をする青年には確かに嫌な印象が私もある。
それはさておき、前作でも痛いところ付くなぁという内容であったが、今回も
そういう箇所が多々あった。それもあり、アドラー心理学は厳しいというレビューが
多いものと思われる。
このシリーズの本を読むと、自分の嫌な部分にも、目を背けずに直視することが、
よりよく生きるための一歩なのだなと痛感する。
それにしても、自分が見たいものを過去として作っているだけで過去なんてないという
件は衝撃的である。そこから、”これから”どうするかという点にだけ焦点を当て、行動をしていくというのは、一般庶民にはなかなか厳しい提案だ。
20代前半くらいで読めると、かなり世界観変わるのではないだろうか。
自分の子どもにも時期が来たら読ませたい一冊。