【本】ロジカルな田んぼ
きちんと、稲の育て方を学ばないとなと思い、改めて、水稲栽培関連の書籍を新しく読んだり、読み返したりしている。
そんな中で、最近読んだのが、この『ロジカルな田んぼ』。
タイトルの付け方が、なんかしっくりこない感じはあるが、かなりためになった。
ロジカルというのは、要は、何故そうなるかという因果関係をはっきり理解して、
曖昧さを出来るだけ少なくして、栽培するというところから、ロジカルと銘打ったのだと思われる。
自分も、曲がりなりにも、田植えまでを自力で作業をやったので、なるほどと
思う箇所が多々あった。
筆者は問う。なぜ、雑草が生えるのか説明できるかと。
今の農業従事者は、考えることが少なくなったと。
雑草が生えたら(生えるから)、除草剤を散布する。
なぜ、雑草を生えるのかというところを起点にしていないと。
対症療法的とも言える。
自分が、現在、言われるがままに除草剤を散布したりしてしまっているので、
ぐうの音も出ないが、確かに考えていなかったと思う。
なぜ、雑草が生えるのか。そういうところから出発して、対応を講じ、年を追うごとに
改善されていく。
筆者は、酒米の山田錦を全国で初めて無農薬栽培を実現したとあるが、無農薬栽培以外を排他的に避難したり、無農薬だから安全だ、健康的だと主張することは一切ない。
そんな点も、とても好印象だ。
いろいろ試行錯誤の結果の現在なのだろうというのが、ぎっしり詰まっている。
今まで読んだ中で一番、水稲栽培に関して、自分でも取り入れられそうなことが
多く書いてあったと思う。
特に田植え前の準備段階での雑草を生えさせない工夫は来年実践してみたい。