AよりBの方が優れているというマーケティングの弊害
その上、カラダにもよいし味も美味しい。
というイメージがどうもあるように思う。
(というか自分もそういう影響を少なからず受けていると思う)
味を決めるのは、栽培方法よりも品種による影響が大きいし、
カラダへの良し悪しは、必要な栄養分を適量を摂取することだとだろう。
有機栽培、自然栽培、慣行栽培は、栽培方法という大カテゴリの中にある、
中カテゴリの一つであり、どちらが優れているかという点で判断することとは
ちょっと違うような気がする。
自然栽培や有機栽培の方が慣行栽培よりも優れているというマーケティング
販売者側もしくは、メディアの功罪だと思う。
理想としては、店頭でも同じように陳列され、その中で消費者が好きなものを
選ぶというのが健全ではないのか。
海外などでは、過剰な農薬散布などの影響で、それを心配しオーガニックを
積極的に購入するというのはあるのかもしれない。そういった点で、オーガニックの方がカラダに良い、優れていると言えるのかもしれないが、日本ではなかなかどうようなことは考えにくい(実際の現場では起こりうるのかもしれないが、私の知るところではそんなこともないと思う)。
自然栽培や有機栽培などは、どちらかというと、環境保全型農業、俗に言えば環境にやさしい農業という側面が強い。そういった点の情報発信が印象としては少なく、自然栽培や有機栽培はどことなくそれらを信仰するようなイメージもまとわりついてくる。
そんなマーケティングをしてきた先達の功罪だと思う。