やっぱり、就農することにした。

29歳まで、会社員をしていた男が、30歳から栃木の実家に戻り、農業を始めることに。農業に関することを中心に、その他いろいろ好き勝手に、発言するブログ。

AよりBの方が優れているというマーケティングの弊害

有機栽培と慣行栽培では、有機栽培の方が優れている。

もっと言えば、有機栽培よりも自然栽培の方が優れている。

その上、カラダにもよいし味も美味しい。

 

というイメージがどうもあるように思う。

(というか自分もそういう影響を少なからず受けていると思う)

味を決めるのは、栽培方法よりも品種による影響が大きいし、

カラダへの良し悪しは、必要な栄養分を適量を摂取することだとだろう。

 

有機栽培、自然栽培、慣行栽培は、栽培方法という大カテゴリの中にある、

中カテゴリの一つであり、どちらが優れているかという点で判断することとは

ちょっと違うような気がする。

自然栽培や有機栽培の方が慣行栽培よりも優れているというマーケティング

販売者側もしくは、メディアの功罪だと思う。

 

理想としては、店頭でも同じように陳列され、その中で消費者が好きなものを

選ぶというのが健全ではないのか。

 

海外などでは、過剰な農薬散布などの影響で、それを心配しオーガニックを

積極的に購入するというのはあるのかもしれない。そういった点で、オーガニックの方がカラダに良い、優れていると言えるのかもしれないが、日本ではなかなかどうようなことは考えにくい(実際の現場では起こりうるのかもしれないが、私の知るところではそんなこともないと思う)。

 

自然栽培や有機栽培などは、どちらかというと、環境保全型農業、俗に言えば環境にやさしい農業という側面が強い。そういった点の情報発信が印象としては少なく、自然栽培や有機栽培はどことなくそれらを信仰するようなイメージもまとわりついてくる。

そんなマーケティングをしてきた先達の功罪だと思う。