直販モデル
今日は、近所の梨の直売所の収穫祭に行ってきた。
現在の農家の決定的に弱い部分。
それは、作物の価格決定権を持っていなことである。
通常は市場→卸→流通ときて、最終的には、スーパーなどの
小売業者が価格を決定するケースが多い。
生産者が、価格決定権をもつには、直売所のように、生産者と消費者が直接つながるの一番早い。また、直売所で全部販売してしまうことが生産者にとっても旨味がある。
さらに関心したことは、収穫祭を開いたことでさらなる販促につながっている点である。集客方法としては、梨を直売所によく来る近所や知り合いに声をかけ来場者を集める。会場では、鮎の塩焼き、芋煮、赤飯、梨のコンポート、さらにお酒などが無料で振る舞われた。
そして、来場者は楽しい時間を過ごしたあと、両手に梨の袋を下げて岐路につく。
一袋1000円として、二袋で2000円。さらに、親戚や知り合いに発送したりとで、
平均客単価は5000円近くになる可能性がある。
収穫祭というのが非常にうまい販促になっているのである。
田舎ということもあり、翌年もリピーターになってこの時期になれば梨を購入することだろう。
一般的には、私の地域では、JAに出荷してしまう生産者が多いが、直販で売った際とJAに出荷した際の手元に入ってくる金額には大きな開きがあるのは言うまでもない。
これは農家の一つの成功パターンとしての直販モデルよいケースだろう。
ただし直売所の注意点として、交通量の多い道路沿いにあるという点は忘れてはいけない。